代謝内分泌内科
当科では代謝内分泌疾患全般の診療を行っています。2名の専門医でフットワークの軽い、柔軟な診療を心掛けています。当科は日本糖尿病学会・日本内分泌学会の認定教育施設になっています。
糖尿病診療
- 血糖値管理が大切であることはもちろんですが、動脈硬化性疾患の併発を含め合併症の評価をしっかりと行うこと、定期的ながん検診をお勧めすること、を意識し診療を行っています。
- 教育入院は7 ~ 10 日間程度の日程でスケジュールを組んでいます。この間、月曜から木曜に糖尿病教室(当院の場合、ほぼ個別指導の形をとっています)を行っています。入院期間内に病態評価のための検査、動脈硬化を含めた合併症の評価、栄養と運動についての指導・実践、薬剤の調節が終わるようにしています。日程等は患者様のご都合に合わせて柔軟に対応していますので治療の見直しや一通りの精査が必要な方がおられましたら是非お問い合わせください。
- 食事の調節については外来・入院を問わず管理栄養士が個々に対応しています。また、入院中はリハビリテーション室で運動療法の実践が可能です。
- 頻回皮下注射でも血糖コントロールが困難である1 型糖尿病の方には持続インスリン皮下注入療法(CSII)を行っています。
- 持続血糖モニター(flash glucose monitor)は1型・2型の病型を問わず血糖管理の上で非常に有用です。希望される方には積極的に導入しています。
内分泌疾患
- 内科的な疾患については下垂体から副腎まで一通りの検査・治療に対応しています。
- 実際の患者数では甲状腺疾患(内科的疾患のみ。甲状腺腫瘍の診療は行っていません)の方が大部分になりますが下垂体疾患・副腎疾患の診断・治療も行っています。
- 外科的疾患(手術が必要な下垂体疾患・甲状腺腫瘍)・選択的静脈採血など特殊な検査を必要とする疾患(手術を希望される原発性アルドステロン症など)については当院では対応していませんので其々他院の専門医にお願いすることになります。
2023年度 診療実績(数字は概数です)
- 1型糖尿病 *
- 60名
- 2型糖尿病 *
- 1,000名
- 下垂体疾患(下垂体前葉機能低下症・尿崩症・ACTH 単独欠損症、等)
- 15名
- 副腎疾患(クッシング症候群・アジソン病)
- 4名
- 甲状腺疾患(慢性甲状腺炎・バセドウ病・Plummer 病、等)
- 160名
- ライソゾーム病
- 1名
*:インスリン使用者:300名、weekly GLP-1ra 使用者:80名