褥瘡対策チーム(褥瘡対策委員会)
褥瘡とはいわゆる「床ずれ」のことです。私達は褥瘡の予防やケアを目的として活動しています。多職種で構成されているため、専門性を生かした多面的な褥瘡ケアが可能となります。
メンバー
- 医師(4名)
正しく褥瘡を診断し、患者さんの個々の状態に適した治療方針の決定や治療法の選択をします。
- 皮膚・排泄ケア認定看護師(2名)
院内全体における褥瘡の包括的管理を行い、メンバーと協働して褥瘡予防や治療に取り組んでいます。
- 看護師(22名)
すべての入院患者さんに褥瘡に関する危険因子の評価を行い、対策が必要な患者さんには「ケア計画書」を立案し、計画書に沿った褥瘡予防やケアに取り組んでいます。
- 管理栄養士(2名)
褥瘡のある患者さんの栄養状態を評価し、病棟管理栄養士や栄養サポートチームと協働して適切な栄養管理を行います。
- 薬剤師(2名)
褥瘡の状態に適した治療薬を提案します。栄養管理として静脈栄養輸液の評価も行います。
主な活動内容
1.褥瘡に関する危険因子の評価を行い、対策の必要がある方へ褥瘡治療計画を立案し実施する
- 危険因子の評価を行い、予防やケア方法の計画を立案します
- スキンケアについてのケアプランを作成します
- 具体的な体圧分散の方法、ポジショニングについての計画を立案し実施します
2.褥瘡回診およびカンファレンスを行い、褥瘡治療を妨げる要因を明らかにし適切な治療やケアを実施する
- 褥瘡回診:毎週火曜日
- 褥瘡の評価(局所治療・DESIGN-R評価等)
- 適切な外用薬・創傷被覆材の選択と評価
- 褥瘡治癒後の再発予防を検討
- 必要時、栄養サポートチームとの連携
- 定例委員会:毎月第2木曜日
3.体圧分散寝具(マットレスなど)の整備を行い、療養環境を整備する
- 褥瘡ケアに必要な療養環境が提供できるよう、病院全体で対応しています
4.スタッフ教育のための研修会の開催
- 「褥瘡対策セミナー」:年1回、秋に開催(過去テーマ:適切なオムツの当て方の実技講習、など)
- 委員会でのミニレクチャー(毎月)
- 褥瘡リンクナースによる自部署での勉強会開催
- 「褥瘡ケアナース」の院内認定制度:研修および認定試験の実施