泌尿器科は、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)と男性生殖器(精巣、精路、前立腺、陰茎)に対する治療・手術を主に行っていますが、臓器の位
置の関係上、副腎についても治療を行っています。また、当院には女性の骨盤臓器脱および排尿障害に対応するため女性泌尿器科を併設しておりま
す。
主な病気としては、泌尿器がん(腎臓、尿路・膀胱、前立腺、精巣)、副腎腫瘍、前立腺肥大症、腎・尿管結石、尿路感染症(膀胱炎、腎盂炎)、
尿失禁、女性骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、膣脱、直腸瘤)などがあります。
前立腺がんの2次検査ある前立腺生検に関して、当院では2018年3月より、西日本で初めて(全国で6施設目)先進医療「MRI撮影及び超
音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法」の実施機関として認められました。
これは、腫瘍マーカーであるPSAが高い患者さまに対して前立腺生検の前にMRI検査を行い、前立腺がんが疑われた場合にBioJetRシス
テムという機器を使用しMRI画像と生検時の超音波画像と融合させ、腫瘍が疑われる部分を正確に組織検査ができる技術です。
また、前立腺がんの手術は従来の半分の皮膚切開(約6cm)で行う小切開手術(ミニマム創手術)を行っています。
腎がんや腎盂・尿管がん、副腎腫瘍に対しては腹腔鏡(後腹膜鏡)を用いた手術を積極的に行っています。進行がんの治療は化学療法を中心に行
い、特に進行腎がんに対しての分子標的薬治療を行っています。
当院では腹圧性尿失禁にTOT及びTVT手術を導入しており、薬物治療で効果がない患者様に対して積極的に手術治療を行っています。また、 骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、膣脱、直腸瘤など)に対しても、メッシュを使用したTVM手術を導入していますが、より安全で再発率の低い手術 である腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC手術)を2016年8月より導入し2018年2月時点で50例以上の手術を行っています(詳細は女性泌尿 器科参照)。
当院では患者さまの状況に合わせ、治療を可能な限り早く行い、早期の社会復帰をめざしています。自然排石が困難な尿路結石の治療に対しては 内視鏡手術や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)※により治療を行います。尿管結石に対する内視鏡を使用した経尿道的結石破砕術では、原則全身麻 酔で手術を行うため、抗血栓剤を内服している患者様でも中止することなく手術が可能で、また手術後に尿道バルーン(尿道の管)を留置しないた め不快感や痛みが少なく2泊3日(または1泊2日)の入院で治療が可能です。 ※現在、ESWLは休止中です。
当院の検診・人間ドックでは、腹部エコーに前立腺重量や排尿障害に対するアンケート、女性に対する尿失禁・臓器脱に関するアンケートなどを 導入し、泌尿器科医の評価による泌尿器科疾患に対する早期の治療介入・予防に取り組んでいます。
2018年3月12日に当院は西日本で初めて先進医療「MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法」の実施医療 機関として認められました。西日本では当院が初めて認可され、全国では6番目となります。
先進医療「MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法」とは、前立腺がんの検査法であり、MRIにて前立腺がん
が疑われた場合、事前に撮影したMRI画像と検査中の超音波画像をリアルタイムに同期させ3Dモデルを作成することができる機器
である「BioJetR(バイオジェット)システム」を使用して行う生検法です。
従来の前立腺がんの生検法は、MRIの撮影を行わず決められた部位を8~12か所ほど針生検を行う系統的生検が主流でしたが、
MRIの質の向上により前立腺がんの検出率が高くなり、系統的生検に加えMRIでがんが疑われる部位を狙って生検する標的生検
(ターゲット生検)の有用性が近年報告されています。
当院でも2014年よりMRIを撮影し標的生検を行ってきましたが、BioJetRシステムを導入し、これまで以上に微小な病変
を正確に採取することが可能となりました。
前立腺がんは早期発見で根治治療することが可能ながんであり、この先進医療はPSAが高く何度も前立腺生検を受けている方や、早
期発見を希望される方に有用な検査となります。
費用については、先進医療にかかる費用(約11万円)の負担は必要となりますが、その他の入院費などは健康保険が適応されます
(医療保険で先進医療保険・特約に入られている方は適応あり)。
診察室 |
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水 |
木 |
金 |
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午前 |
午後 |
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1診 |
山﨑 |
手術 |
末永 |
手術 |
末永 |
手術 |
山﨑 |
手術 |
平間 |
香川大 |
2診 |
末永 |
岡添 |
平間 |
末永 |
岡添/山﨑 |
手術 |
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3診 |
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山﨑 |
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平間 |
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(*)金曜日午後:月2回診察しています。