リハビリテーションセンター
業務内容
リハビリテーションセンターは当院最上階の9階にあり、中央公園、瀬戸内海を眺めながら日々患者様とともに励んでおります。理学療法士9名の体制で、様々な疾患により入院された患者様ひとりひとりの病状、身体的・心理的状態に応じて専門的知識と技術を生かした介入を行います。当院に入院されている患者様の約8割がリハビリテーション診療の対象となり、疾患や入院に伴って生じる身体機能の障害、日常生活活動の低下などの予防または改善に向けて、運動療法や動作練習、環境整備などを行います。当院のリハビリテーションセンターが掲げる目標・役割は以下の三つです。①より良好な状態での早期退院の一助となるべく、安全で効果的な急性期リハビリテーションを実践します。②患者様を中心とする包括的リハビリテーションのため、各職種と連携し質の高いチームアプローチを実践します。③内部障害リハビリテーションにおいては地域での先進的役割を果たすべく研鑽します。
- リハビリテーション室
- 心臓リハビリテーション室
特色/ 強み
早期リハビリテーション
急性期病院である当院の役割は、速やかに適切な診断・治療を行い、患者様により早く、良好な状態で入院前の生活にお戻りいただくことです。そのためには、治療を行いながらも身体機能や生活動作を維持することが非常に重要であり、早期リハビリテーションがその手段となります。当院では平均で入院から3日目までには、十分なリスク管理を行ったうえで、理学療法士によるリハビリテーションを開始しています。
内部障害リハビリテーション
呼吸器疾患、循環器疾患、糖尿病など内部障害における運動療法を中心としたリハビリテーションは、運動耐容能の向上、症状の軽減、疾患進行の抑制、さらには生命予後の改善といった効果があります。内部障害リハビリテーションを専門的に行う病院はまだ少ないですが、当院では専門資格を有した理学療法士、看護師により個別プログラムを作成し、患者様に応じた内容でリハビリテーションを行います。COPD や間質性肺炎などの呼吸器疾患に対する呼吸リハビリテーション、狭心症や心不全などの循環器疾患に対する心臓リハビリテーションは外来診療でも行っております。
リハビリテーション栄養
適切な栄養療法とリハビリテーションを組み合わせて行うことをリハビリテーション栄養といいます。高齢や重症、がんなどの悪液質を伴う患者様では、骨格筋の筋力や筋量の低下といったサルコペニアを多く生じます。サルコペニアは身体機能や動作能力の低下の原因となるとともに、治療効果や生命予後にも悪影響を及ぼします。そのため、運動療法によりサルコペニアの改善を図りますが、栄養状態が不良であれば十分な回復を得ることができません。当院では、管理栄養士や栄養サポートチームとリハビリテーションスタッフが連携し、リハビリテーション栄養を実践しています。
実績(取得資格)
- 専門理学療法士(内部障害)
- 認定理学療法士(呼吸、循環、代謝)
- 心臓リハビリテーション上級指導士
- 心臓リハビリテーション指導士
- 呼吸療法認定士
- 呼吸ケア指導士
- 糖尿病療養指導士
- リハビリテーション栄養指導士
- 腎臓リハビリテーション指導士
令和5年度診療件数
- 呼吸器疾患リハビリテーション
- 5,844件
- 心大血管疾患リハビリテーション
- 5,828件
- 運動器リハビリテーション
- 4,183件
- 脳血管疾患等リハビリテーション
- 215件
- がんリハビリテーション
- 87件