放射線科
CT装置
GE社製64列マルチスライス装置を使用しており、精密な画像を高速で撮影可能です。検査は苦痛を伴うことなく、数分で終了します。また、撮影時の放射線量は患者さんの体格によって最適化し、逐次近似法を用いて画質の低下なく被ばくの低減に努めています。
当院では大腸癌の診断に有用な大腸CT(消化器内科)を行っております。また、冠動脈CT(循環器内科)も行っており、狭心症や心筋梗塞の検査が可能です。どちらも外来受診での検査が可能です。撮影された画像は画像解析ワークステーションを利用し、3D画像等を作成することで、より診断価値の高い画像を提供しています。
大腸CT
大腸CT検査とは、内視鏡を使わずにCTで行う大腸検査です。大腸内視鏡検査に比べ、飲用する下剤の量が少ないため、体への負担も少ないです。また、従来の注腸検査のような体位変換はなく、経肛門的に炭酸ガスを注入し、大腸を拡張させて仰臥位、腹臥位のCT撮影を行います。
CTCでは、注腸類似像、大腸展開像、仮想内視鏡、多断面再構成像(MPR像)など様々な画像を作成し、読影することが可能です。大腸内視鏡が挿入困難な患者さんや手術の術前検査としても有用です。当院は、大腸CT 検査技術施設認定を取得しました。
- 注腸類似像(透過像)
- 内視鏡画像
- 仮想内視鏡像
- MPR像
冠動脈CT
冠動脈CT は末梢の静脈より造影剤を注射し、心拍に合わせて撮影することで、冠動脈の狭窄や走行を診断することが可能な検査です。カテーテル検査と比べ、低侵襲で検査時間も20 分程度と短いため、外来受診での利用が可能です。冠動脈形成術や冠動脈バイパス術をされた患者さんの経過観察にも用いられます。
フラットパネル型一般撮影
2018年10月より最新式フラットパネル型一般撮影装置を導入しました。従来のCR 装置と比べ感度が高く、少ないX 線量での撮影が可能なため患者さんの被ばく低減につながります。また、画像生成時間が約3秒程度と非常に短く、検査時間が大幅に短縮されました。
同時にポータブル装置も一台更新し、院内無線LAN 運用で病棟や手術室でリアルタイムに画像を確認することが出来るようになりました。
乳房用X線診断装置
GEヘルスケアのデジタルマンモグラフィSenographe Crystal Novaを導入しました。従来の装置に比べ、低線量で高画質な画像を提供できるようになりました。
撮影は同委員会の認定資格を持つ女性診療放射線技師がすべて担当し、読影(判定)は同委員会の認定資格を持つ医師により行っています。
X線TV装置
フラットパネル型TV 装置を2台使用しており、上部、下部消化管造影検査、泌尿器科系の造影検査、内視鏡下での消化管、胆道系の検査やERCP、PTCD 等のIVR を行っています。また、女性泌尿器科外来が開設され、尿道・膀胱の形態、腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱の診断に用いられる検査であるチェーン膀胱尿道造影も行っています。
- 当院のX線TV装置
- 上部消化管造影
- ERCP
- チェーン膀胱尿道造影
ANGIO装置
Canon社製X線循環器診断システムを使用しており、カテーテルを使用したCAG(冠動脈造影検査)やPCI(経皮的冠動脈形成術)、PTA(経皮的血管形成術)等を行っています。