泌尿器科
診療内容
当院泌尿器科は泌尿器科専門医・指導医の3名で診療にあたっており、前立腺肥大症や過活動膀胱、尿路結石といった一般的な泌尿器科疾患から膀胱癌や腎癌、前立腺癌などの泌尿器科悪性疾患まで幅広く対応しています。
外来は2診体制の午前中に行っており、毎日新患外来を設けております。月曜・木曜の午後には完全予約制の女性スタッフのみによる女性泌尿器科外来を開設し診療いたしております。
午後は手術を行っておりますが、緊急の場合はご連絡いただければ可能な限り対応させていただきます。
特色/強み
当科の特色としては、女性泌尿器科の対象疾患である骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤など)に対する手術として経腟メッシュ手術であるTVM 手術と腹腔鏡を使用したメッシュ修復術である腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)を行っています。LSC は術後の疼痛が少なく再発率の低い手術であり、2016年8月より県内で初めてこの手術を導入しました。2024年3月までに240名に施行し、四国内ではトップクラスの症例数となっています。女性の腹圧性尿失禁に対しても、メッシュを使用した尿失禁防止手術であるTOT、TVTを導入しております。
PSA高値に対して行う前立腺癌の2次検査である前立腺針生検時にBioJet®を使用した「MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法」を2018 年3 月より西日本で初めて(全国で6番目)導入しました。この生検法は、事前に撮影したMRI画像を検査時に経直腸エコーの超音波画像とリアルタイムに融合画像を作り出しターゲット生検を行うシステムであり、精度の高い生検を行うことができるため一度の生検で正確に診断することが可能となっております。ご紹介いただくことが増え、2023年は112例実施いたしました。
また、薬物治療に抵抗性の難治性過活動膀胱に対しての手術加療として2018年10月より仙骨神経刺激療法(SNM)を、2020年4月より膀胱内にボツリヌストキシン(ボトックス®)を注射する膀胱ボトックス療法を導入しました。膀胱ボトックス療法は効果持続期間が4~8か月と報告されており、効果減弱で症状が再発した場合には再投与することが可能な治療です。また外来で施行でき、2024年3月までに27症例47回の施行を行いました。
腎尿管結石に対する手術である経尿道的結石破砕術(TUL)は年間70例と県内でトップクラスの症例数であり、ほぼ全例を全身麻酔下で手術するため、術後の尿道バルンを留置せずに翌日朝に退院するといった、術後の苦痛が少なく早期の社会復帰を目指した治療を行っております。また結石サイズが大きな腎結石に対しては、TULにPNL(経皮的腎結石破砕術)を併用したTUL-assisted PNLも導入しており、症例を蓄積しています。
対象疾患
- 尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)
- 前立腺肥大症
- 過活動膀胱
- 尿失禁症
- 神経因性膀胱
- 泌尿器科悪性腫瘍(前立腺癌、腎癌、膀胱癌、腎盂・尿管癌など)
- 骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤など)
- 間質性膀胱炎
- 尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、STD など)
実績
2023年 手術実績
2023年 外来実績
女性泌尿器科外来受診患者数
2023年 入院実績
専門外来
女性泌尿器科外来 毎週月曜・木曜 14:00~17:00(予約制)