リウマチ科
リウマチ科では、関節リウマチをはじめとした膠原病の診療を行っています。近年関節リウマチの治療は大きく変化しており、臨床症状の改善・関節破壊の進行の抑制・QOL の改善を目標に寛解を目指した治療が行われています。関節破壊は発症後2 年間が最も進行しやすいことが分かっており、早期に診断し治療を開始することが最も重要です。当院では関節エコーも用いて、より早い段階から診断・治療できるよう努めております。また従来のステロイドや抗リウマチ薬による治療のほか、2000 年代以降は生物学的製剤や内服の分子標的薬であるJAK 阻害薬が次々に登場し、関節リウマチの薬物治療は劇的に進歩しています。当院ではこれら新たな薬剤も積極的に使用して治療を行っております。また、症状が強く日常生活が困難な患者様には入院にて薬物治療やリハビリテーションも行っています。
膠原病は、いずれの疾患も全身の様々な臓器に障害を生じうることが特徴の一つです。またステロイド治療に伴う糖尿病など、合併症が問題となる場合もございます。当院には様々な専門領域の専門医が揃っており、各診療科と連携して治療を行っております。
これまでにご紹介頂いた主な理由
- 手足のこわばり、関節腫脹・疼痛
- 全身の筋肉痛・筋力低下
- 眼や口の乾燥症状
- 持続する発熱・不明熱
- レイノー現象
- 顔面紅斑などの皮膚症状
- 検査異常(抗核抗体・リウマチ因子陽性など)
主な対象疾患
- 関節リウマチ
- リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群
- 強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、SAPHO症候群
- 反応性関節炎
- 全身性エリテマトーデス
- 全身性強皮症
- 多発性筋炎・皮膚筋炎
- 混合性結合組織病
- シェーグレン症候群
- IgG4関連疾患
- 抗リン脂質抗体症候群
- 高安動脈炎、巨細胞性動脈炎
- 結節性多発動脈炎、ANCA関連血管炎
- サルコイドーシス
- ベーチェット病
- 成人発症スティル病